2010年05月17日

Duran Duran「The wedding album」

こんばんは、深良マユミですハートたち(複数ハート)お待たせしてごめんなさいね。

ほっほっほ、80年代の洋楽ファンには懐かしい名前でありますぴかぴか(新しい)
あ、彼らはまだ活動してますよ。http://www.duranduran.com/

お題のCD は1993年発表です。私が持っているのは日本で発売されたもので、ボーナストラックが2曲収録されており、今泉惠子さんの解説もあります。

Duran Duran : The Wedding Album

Duran Duran : The Wedding Album

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1993/02/02
  • メディア: CD




個人的には、感慨深いCD です。幾多のヒット曲で世界の寵児となった彼らのうち2人が脱退。3人になって発表したアルバム「Notorious 」「Big thing」は、前者はヒットしましたが、後者は…

いや、でも「Big thing」私は大好きだったけどねexclamation×2


Notorious/Big Thing

Notorious/Big Thing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2007/08/13
  • メディア: CD




ただ、ギタリストのウォーレン・ククルロと、ドラマー、スターリン・キャンベルを加入させて作った「Liberty 」は内容がひどかったがく〜(落胆した顔)どうひどいかは、後述します。まずは、「Wedding album」の話から参ります。

まあこのCD はDuran Duran のターニングポイントになりましたね。音楽性を見せつけたと言う意味で。若い頃の彼らは、ポップな大衆性という意味では非の打ち所の無い曲を作っていたけれど(そして、周囲のマーケティングチームがまた、素晴らしい仕事をやっていた)、演奏技術は、大抵「?」がつけられてしまっていた。

しかし、「Wedding album 」の「Ordinary world 」はまさにDuranDuran 特有の、大衆的でありながら、独自の芸術性をふんぷんと漂わせた旋律で、そして、忘れてはいけませんが、アレンジが冴えていた。
サイモンの特徴のある声を生かすための、適確なギターのリフ、でしゃばらないキーボード(このバンドは、はっきり言ってキーボードが極端に重要)。やっぱりね〜〜Duran はサイモンのヴォーカルでないと駄目なんだよね!!!異論があるかもしれませんが、サイモンは、British rock のヴォーカリストの王道の唱い方をする人だと思う。甘ったるさと苦さとの使い分けがうまい。

で、このアルバムの前、1990年に出した「Liberty 」も私は持っているのですが

Liberty

Liberty

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1990/08/07
  • メディア: CD





はっきり言って1曲目の「Violenceof summer 」から、いまいちだった…何が良くないか、最初は分からなかったのですが、聞き込むと判明しました。
ニック・ローズのピアノとキーボードが目立ち過ぎなんですがく〜(落胆した顔)
どうもヴォーカルが遠くから聞こえるマスタリングにしちゃったために、あまりにもDuran っぽさが希薄です。

5曲めの「All along the water 」ではギターが目立ち過ぎ(苦笑)残念ながら、最後までほぼその調子で、なにやら音楽性と言うものを勘違いしちゃったのではないかと…

「Wedding album 」では、恐らく冷静に自分たちの長所と短所を見つめ直したのではないでしょうか。
彼らの作る音楽は、ポップで、大衆受けする「甘さ」があり、実はどうしようもないほどの「浅さ」もあります。
しかし、随所であれ?と思わせる諦念や皮肉をちりばめてあり、それゆえに彼らは、世界中の若者から尊敬された…私も含めて。
端的にそれがあらわれた曲が「Ordinary world 」でね。

「What is happening to it all?
Crazy some say
Where is the life that I recognize?
Come away

But I won't cry for yesterday
There's an ordinary world somehow I have to find
And as I try to make my way to the ordinary world
I will learn to survive」


Rio

Rio

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2001/05/17
  • メディア: CD




ここで白状すると、わたくし、Duran Duranを3回観ているんですわ(笑)最も人気のあった頃には見逃しまして、この「Wedding album」のツアーでようやく、憧れの彼らを観ましたぴかぴか(新しい)代々木第一体育館で!!!(1993年12月)
感動しました。お客さんも、なんか社会人が多くて、スーツ姿のおじさんとかいましたよ、ええ♪

2回目は、2003年の7月の、オリジナルの5人で再結成した時です。あれは武道館でした。この時のセットリストは、5割くらいがファーストアルバムからという、相当偏ったリストでした。オープニングの曲が「Friends of mine 」だったのを今でも覚えてます。

Duran Duran

Duran Duran

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI/Capitol
  • 発売日: 2003/08/05
  • メディア: CD





2007年4月にはZepp Tokyo で観ましたね〜。あんまりよく見えなかったです(苦笑)あの時も感動はしましたが(感慨??)


「Rio 」で登場したサキソフォン奏者の下手さに腰が砕けましたどんっ(衝撃)…このあたりが、彼らは永遠に「浅い」のかもしれません目

【追記】CD そのものの写真を撮ってあったのを忘れてました^^;ライナーノーツもご覧下さいませ。

これは「Liberty」のほうです。
duran1.jpg

これが「Wedding album」。ヴィジュアルも凝ったものにしよう!という意志がなんとなく見えてます。
duran2.jpg


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【5月20日訂正】
皆様ごめんなさい。DuranDuran 来日公演を見た時期を書き間違いました。
「2007年4月」ではなくて
ひらめき「2008年4月」でしたひらめき
恐れ入ります〜(・Θ・;)
posted by 深良マユミ at 00:03| Comment(6) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

タグクラウドつけました

皆様、こんにちはグッド(上向き矢印)いつもご愛読ありがとうございます。
ちょっと「タグクラウド」と言うものをサイドバーにつけてみました。

このブログで取り上げたミュージシャン、作曲家の一覧表があればいいのに、と思うようになりまして、妙案を探していましたら、

ひらめきタグクラウドつければいいんだひらめきと気づいたのですよハートたち(複数ハート)

まあ、ご登場願った全ての音楽家を網羅は出来ていないですが、ともかくクリックされてねexclamation×2そうすれば、他の「お題」も出てきますので。


ってか、最初、つけたタグが全種類出てきてしまったため

「livedoor 」だの「FC2 」だの「シャッターアイランド」までずらーーーーっとあせあせ(飛び散る汗)おかげで「タグクラウド」のスペースがあたかも短冊のようにながーーくなったので、慌てて表示件数を「8件」にいたしました。

…まあこの数が妥当かな、と。どうかお役立てくださいませ^^
seesaa.jpg


「しづのをだまき」は、近日中に更新しますぴかぴか(新しい)お楽しみに!!!!

位置情報よろしければメインのブログにもお越し下さいね。
http://mayumifukaratamamo.blog21.fc2.com/
posted by 深良マユミ at 16:16| Comment(0) | 読者様へのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月02日

David Bowie「Scary Monsters」

こんにちは、深良マユミです。6月に新作を発表するべく、今から気合いが充分、目がぎらぎらになっております(早すぎるあせあせ(飛び散る汗)

今日のお題はDavid Bowie揺れるハートぴかぴか(新しい)David Sylvian じゃないわよ(笑)

Quiet Life

Quiet Life

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony BMG
  • 発売日: 2006/09/26
  • メディア: CD




お題のCD はこちらです。

Scary Monsters

Scary Monsters

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Records
  • 発売日: 1999/08/26
  • メディア: CD





これは、私が生まれて初めて聴いたDavid Bowie のアルバムです。
これの次に「Heroes」その次に「Let's dance」と聴いていった訳です。

Divid Bowie と言う人は、ご存知のように自らをZiggy Stardust というキャラ(役柄)に当てはめたりして「別人格を演じて唱うロックスター」となっていった人ですが、このアルバムではミュージシャンとしての自負を前面に出しております。

実際、楽曲の音楽性は相当高く、全英1位になった「Ashes to ashes」タイトル曲の「Scary monsters」は、対照的な雰囲気なのに、どちらも
名曲。特に私は後者「Scary monsters」の破壊的なパワーが大好きexclamation×2鋭角的なギターのうなりに、要所要所で「だだだだだ!」と連打されるスネア・ドラム。

全篇を通じて打ち鳴らされる割れ鐘のような、歪んだチャイムの音によっていやが上にも高まる緊張感!そこにBowie の男性的で威圧的なヴォーカルがたたみかけるのですよ音楽

そう、Bowie の声って美声ではないよね。1つ前の記事にご登場願ったElton John と比べると「これでも歌手かexclamation&question」とちょっと突っ込みたくなるような…(ひどい事書いてますね)。

しかし、かかし、お菓子。美声でなくとも表現力はすごい!その辺を堪能するには、本当は「Low 」とか「Heroes」のほうが良いかもしれません。

Low

Low

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/08/26
  • メディア: CD





Heroes

Heroes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1999/08/26
  • メディア: CD




このアルバム「Scary monsters」は、もしかするとBowie のヴォーカルよりは、ゲストミュージシャンの気迫と技量とが聞き物なのかもしれません。Robert Fripp 、Carlos Alomar、 Tony Visconti、Chuck Hammer といったこれまでもBowie の作品をつくってきた面々が参加されておりますが、このアルバムの彼らのサウンドは、私には、「若い者に負けられるかパンチ」的な意地を感じます。

また、アルバムの曲の並びも、衝撃的でパラノイアに取り付かれた男の告白で始まる「It's no game 」から、不穏な空気を、可愛らしいギターサウンドで偽装した「Up the hill backwards」で聴く者の心をざわざわさせて、自分以外のものをなぎ倒そうとするかのような「Scary monsters」に続いて、いきなり情緒的な「Ashes to ashes 」の世界に流れ込むという、このアップ&ダウンのドラマが、
   David Bowie the man who sold the world

なんですよね揺れるハート


…あと、わたくしはこのアルバムジャケットも好きです。薄い綺麗なピエロの衣装をまとったBowie の写真と、その絵(水彩とペンで描いたものだろうか)のコラージュになっています。
Ziggy Stardust ではなくなったものの、ため息が出るような整った美貌。それが、白塗りのお化粧と、きらびやかな衣装とで強調されている。

女性でも男性でもない、不思議な生物という趣きなのだけど、手にタバコを持っている。この諧謔。

Bowie を言葉で語ると言うのは、野暮ですね。

だから、このブログも本当は野暮なんです。ただ、稀代の表現者の、30年前(あ!もうそんなになるのか)の生き方を、このアルバムで感じ取っていただければ、と思います。

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★追記:引き続き、コメント出来る設定にしました黒ハート
遠慮なさらず、コメントくださいませね♪(管理画面で承認するタイプです)







posted by 深良マユミ at 15:54| Comment(2) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月16日

Elton John「Greatest Hits」「Greatest Hits Volume2」

皆様、いかがお過ごしでしょうかぴかぴか(新しい)雨の横浜から深良マユミです。

出ました来ました。この70年代Brittish Rock にまみれたブログに相応しいミュージシャンが(?)

Elton John - Greatest Hits

Elton John - Greatest Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: UM3
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD






グレイテスト・ヒッツ VOL.2(紙ジャケット仕様)

グレイテスト・ヒッツ VOL.2(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/02/24
  • メディア: CD



本当のElton John マニアならアルバムを選ぶのでしょうが(笑)
でも、これだけCD が出ていると(涙)選ぶのも大変です〜〜たらーっ(汗)

ちなみに、私が所持しているのは、今Amazon で出ている版ではありません。レコード会社が「PolyGram」だからです。
今、エルトン・ジョンのレコード会社は「Universal 」ですから。
…まあ芸歴が長いですから、会社を移籍するのは全くおかしくないですね。閑話休題。

まあしかし、この人の作曲能力には尊敬の念を覚えますね。
「Your song」「Saturday night's alright for fighting 」なんて本当に、あっと言う間に覚えられる曲ですものキスマーク
あと、実は人の曲のカバーである「Lucy in the sky with diamonds」と「Pinball wizard」 が大好きなんですわ。
前者はアレンジが、原曲の軽快さと、ほんの少しの悲しさを良く生かしていると思うし、後者は、実のところ、ロジャー・ダルトリーよりエルトン・ジョンの方が、明らかに歌唱力がある(爆笑)そしてその美声をちゃんと生かす適確なアレンジをしております。

いや、私はThe Who は好きなんですよハートたち(複数ハート)ハートたち(複数ハート)
「Behind blue eyes 」とか「See me, feel me 」とか「I' m a substitute for another guy 」とか「Baba O'riley 」とか、涙ぼろぼろで聴き入っちゃいますね。
だからそのうち、彼らもここで取り上げるかもグッド(上向き矢印)


フーズ・ベター・フーズ・ベスト

フーズ・ベター・フーズ・ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1994/09/01
  • メディア: CD





私の見るところ、The Who のピート・タウンジェントと、エルトン・ジョンは、曲のサビの高揚の仕方が結構似ている。もちろん、似ていない曲も多いですが、大ヒットした楽曲を比べると、「あれ」と思う事があります。例えば「The bitch is back 」と「I'm a boy」はコード進行がそっくりだなあ〜〜と思いましたね。

ふっふっふ、まあ私の耳は、そんなに良くないので、気のせいかもしれませんが〜。
まあ、いずれにしても(いずれって、何どんっ(衝撃))エルトン・ジョンは、心底歌がうまいわよ。ピアノ弾きながらこれだけきちんと唱うのは、立派です。

07年11月の武道館公演も、ただ1人で全曲唱っていた!!!あれには感動しました!メインブログ「深良マユミの夢の浮き橋」にレビューがありますので、よろしければどうぞ♪

http://mayumifukaratamamo.blog21.fc2.com/blog-entry-453.html

80年代の彼は、やや地味だったですが、それでも肝心なところで全米第2位のヒット曲を出しているのが底力であります。こちらの曲
「I don't wanna go on with you like that」は、喉の手術をした後に出したヒット曲です。


今聴くと、やや当時のポップスの流行にあわせた感じがありますが。でも良い曲だと思う。

ただ、今のご本人には、あまり気に入ってないのかもしれないです(笑)だって、あのアルバムからの曲は1つもやらなかったですから。
…40年以上もミュージシャン活動を続けるって、本当に奇跡的な事ですよね。
多分、この事実にはエルトン・ジョン本人が最も驚いていると思うな。
やっぱり意志力と、ファンの愛黒ハートですよね〜。好きなミュージシャンは、がんがん曲を聴いてあげるのが最大の貢献です!!!!

皆様〜〜〜〜〜好きな小説家の本もがんがん買ってね(って、それかいいexclamation&question

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★16日8時30分の追記★
ただいま、コメントが出来る設定にいたしました!
管理画面で承認後、画面に出るタイプです。よろしければひと言どうぞ。


ひらめき10時の追記
おかしい…この設定で出来るはずなのに…コメント欄が記事の下のposted by 深良マユミ のところに出ない…ふらふら
seesaa さんもメンテナンスかな(苦笑)
皆様には本当に申し訳ありませんあせあせ(飛び散る汗)
気長にお待ちいただければ、出ると思いますので〜〜〜。
posted by 深良マユミ at 17:31| Comment(5) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月10日

伊福部昭 二十五絃箏甲乙奏合「七ツのヴェールの踊り バレエ・サロメによる」

Akira Ifukube again!

…いや〜記事を書く前に告白するのは変ですが



今回のお題はCulture Clubにしようと思っていたんですよ〜〜〜パンチ

コレクト・12ミクシーズ・プラス

コレクト・12ミクシーズ・プラス

  • アーティスト: カルチャー・クラブ
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/05/26
  • メディア: CD




↑と

カラー・バイ・ナンバーズ

カラー・バイ・ナンバーズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/07/06
  • メディア: CD




↑これについて書く予定でしたが。

なぜか、うちのオーディオにこれらのCD を入れると「No disc 」という文字が出るんですよ!!!いやもう、驚きました。というか、青くなった。
聴けない以上、書けないので断念して伊福部先生のCD にいたしました。これはちゃんと聴けました。

…何が起こったのかな、うちのオーディオふらふらまあ、1999年のものなので、故障しても不思議は無いですが…とほほ…たらーっ(汗)マクラはここまでにして。



伊福部先生のバレエ音楽。それは映画音楽とは趣きを異にしますが、やはり曲想と言うか、和音とビートが同じように思えます。

七ツのヴェールの踊り ― バレエ・サロメに依る~伊福部 昭 作品集

七ツのヴェールの踊り ― バレエ・サロメに依る~伊福部 昭 作品集

  • アーティスト: 野坂恵子,伊福部昭,小宮瑞代
  • 出版社/メーカー: (株)カメラータ・トウキョウ
  • 発売日: 2005/11/20
  • メディア: CD




○七ツのヴェールの踊り
○ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ
○Toka 古代日本旋法による踏歌

の三曲。
どれも「これぞIfukube Music!!」な和音とビートが乱舞し、雅な音響と、狂乱の低音が入り乱れる、陶酔の音楽世界であります。

というか、この二十五絃箏というのは、ハープ、ギター、マンドリン、琴の最良の部分を音楽化できる、素晴らしい弦楽器ではないかと感じました。弦楽器にも多種ありますが、この二十五絃箏は、実はハープに最も似た琴のような印象です。どうかその当たりはお聴きになってお確かめください。

というか、この「サロメ」や「Toka 」をオーケストラで奏でたら、逆にToo much というか、装飾過多と言うか、うるさくなりそうです。

私が特に好きなのは 「サロメ」Danse 3 の部分ハートたち(複数ハート)
この3拍子が、実にエキゾチックでしかも華麗!!!かっこいい!
オスカー・ワイルドが、サロメをどれだけ妖艶な女に作り上げたかったのかは分からないですが、こういう音楽の似合う女だったら、私もなりたいものです(笑)
「ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ」は、どうやら、生首を得て高揚というか愛撫に我を忘れているサロメの心情、そして、それを傍らで嫌悪のまなざしで見ているヘロデ王の心情が、互い違い出てくるとのことですが(解説によると)…
聴いていると、サロメ独りの人格が分離しているようにも思えますね。

愛する人の死体ですもの。恐ろしくなるのではないかしら。
嬉しいという思いがあるとすれば、それは、「自分を振ったから憎い。憎い相手が死んだ」ということから来るでしょうけれど。

そう、愛しても報われなければ憎むのは、私にはきわめて自然な事に思えますね。

音楽と言うのは、感情の高まりをまさに「美」としてつくりあげられるから、素晴らしい。
文章表現と言うのは、「感情」よりも「理屈」によってつくられる部分が大きいのであんまり陶酔の世界にならないのね(苦笑)。

…と、物書きがうだうだ書いてしまいました音楽

「Toka 」は本当に、古今和歌集か伊勢物語か、といった趣きの、はかなげな情緒が漂ってます。
薄のたなびく野原に、月が昇って、女を背中に背負った男が歩いてゆきます…続きは「伊勢物語」をどうぞ。

このCD は本当、伊福部ファンでしたら必携であります。重要な作品ですから。
と、褒めておいて言うのはあれですがあせあせ(飛び散る汗)

ビジュアルアートは、これ(ギュスタヴ・モローの「サロメ」)でないほうが良いと思います〜モバQこの絵ですと、あんまり日本情緒が感じられないでしょ??
この音楽には、「サロメ」とついている絵ではなく、オリジナルデザインにしていただきたかった(苦笑)その意味では、ディスクにビアズレーの有名な挿絵をプリントしているのも、ちと失望です。

脱線しますが、私の考える「サロメ」って、この、モローの描くサロメよりも、もっと生命力があって、眼がきらきらと輝いている、ふてぶてしい女です(笑)どちらかというと、クリムトの「ユディト」のほうが、私の好みの「サロメ」のビジュアルですわ。

オスカー・ワイルドの作ったサロメは、劇の最後で死にますが、元々のサロメ(新約聖書で記述されている人物)は、この後もふてぶてしく、平然として生きますのでね。

だから拙作「サロメの末裔」のサロメも、そういう女性にしてみました。まあ、あの女は「魔性のもの」ですけどぴかぴか(新しい)

人間の中に、確かに「魔性」は存在すると思う。だからこそ、「魔」の瞬間を何か、形あるモノに残しておきたくなるのであって。

それこそが、芸術作品の始まりだと思うの。

深良マユミ作品はここで買えます!
http://mayumifukara.wook.jp/
http://forkn.jp/user/mayumifukara/books

伊福部先生の未発表曲「音詩 寒帯林」が8月8日初演!!!詳しくはこちらをご覧下さいませ!

http://ifukube-official.kifu.officelive.com/arctic_japan_premiere.aspx
posted by 深良マユミ at 17:16| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メインブログ「夢の浮き橋」の引っ越しのお知らせ

皆様

深良マユミです。いつもご愛顧いただき、本当にありがとうございます。

このたび、livedoor の「深良マユミの夢の浮き橋」をFC2 に移転いたしました。新URL は以下の通りです。

http://mayumifukaratamamo.blog21.fc2.com/

パソコンの「お気に入り」に入れてくださいました皆様、恐れ入りますが変更をよろしくお願いします。

ひらめきlivedoor からは今日、明日中に退会の予定ですひらめきひらめきご注意くださいませ。

「しづのをだまき」は今日、明日中に更新します!お楽しみに。

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tamamo.jpg
posted by 深良マユミ at 12:11| 読者様へのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月03日

「シャッター・アイランド」観てきました

4月1日、seesaa さんの試写会にまたも当選させていただき、「シャッター・アイランド」を観てきました@中野サンプラザ。
http://www.s-island.jp/

チラシやウェブサイトを観て、「ああ、サイコ・スリラーね」と思いましたら、まさにその通りで。
舞台は1954年。ディカプリオ扮する男主人公も、その相方も、中折れ帽子をかぶってトレンチ・コート姿で、それが結構渋くて素敵ハートたち(複数ハート)

それに、この年代…1954年と言うのにも意味があるのです。

第二次世界大戦の直後でもないけれど、記憶は風化してないというこの時代設定にね…そうです、この主人公は、大陸で兵卒としてナチス・ドイツと戦い、収容所でナチス兵を銃撃…
その思い出が、この映画を毒々しく彩ってます。
毒々しいと言えば、マーラーの音楽exclamation×2あれは見事な使い方でした!私は、映画の「謎」よりも、あの音楽の毒々しい暗さにしびれました(笑)
精神科医の集うお部屋にも流れるマーラー。なんかこう、ヨーロピアンですね(爆笑)。
それにしても、精神病の犯罪者だけを収容する孤島で、そこの院長は「患者に対して進歩的で寛大な医療を施している」というのが持論と言うのも、私は下を向いて笑いました目
…そういう連中は、社会から隔離するのが安全だよ〜〜〜というのが本音だろうが、とちょっと思ったと言う意味ですわ。はい。
まあ、このお医者さんもくわせものですので…おっしゃっていることは、とにかく眉にツバつけて聴いてしまう男主人公。この島に来てから、妄想や悪夢に苦しめられ、どんどん体調が悪化し、あげくの果てには(これはいえません)。

しかし、本当にディカプリオは演技がお上手で…妻に死なれた苦しみを抱えて、復讐を心に誓いつつ、でも人をこれ以上殺めるのは(戦時中に体験してしまったので)と、なんかうだうだ悩むんですが…

まあ、この煩悶、苦悩の仕方にも「謎」を解くキーがあると言っておきますわ。
とにかく、この暗くて重くて毒々しい心理劇は、かえって新鮮ですわ。観て損はありませんよ。
nakano5.jpg

画像は、中野の夕方の桜ですグッド(上向き矢印)






posted by 深良マユミ at 00:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月27日

ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」

皆様、こんばんは。満を持して(?)送りますわよ。
ドミトリー・ショスタコーヴィチ!

これです。

ショスタコーヴィチ:交響曲第4

ショスタコーヴィチ:交響曲第4

  • アーティスト: バーミンガム市交響楽団,ショスタコーヴィチ,ブリテン,ラトル(サイモン)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1995/09/20
  • メディア: CD



私はこのCD の他にはこれも所持してます。


ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

  • アーティスト: ゲルギエフ(ワレリー),ショスタコーヴィチ,マリインスキー劇場管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: CD



顔が少々怖い、ゲルギエフ(笑)

さて、この楽曲、交響曲第4番ハ短調作品43は、全世界のショスタコーヴィチファンはまなじりを決して聴かねばならない曲であります。なぜならば、彼を襲った最初の共産党による攻撃、「プラウダ」(共産党中央委員会の機関紙)による「ムツェンスク郡のマクベス夫人」への批判・中傷のさなかに書かれた曲だからです。
当時、共産党に目を付けられると言う事は、ソヴィエト社会でののけ者になる事を意味していました。まして、ショスタコは、それまではソヴィエトの輝けるスター、次代を担う作曲家ともてはやされていたのです。
ちなみにこの、ショスタコーヴィチ攻撃記事の日付は、1936年1月28日です。
第4番の完成は、1936年5月20日。ただし、ショスタコーヴィチの最も信頼出来る評伝である、「ショスタコーヴィチ ある生涯」によると、ショスタコ本人の、クバツキーあての4月27日付の手紙に
「昨日、交響曲第4番を完成」と記してあるそうです。





さて、わたくしはこの曲を、最初「European community youth orchestra」という楽団の演奏で買ったのですが(お小遣いをケチったのよ、とても安かったの)…なんだかうるさいばっかりで、どこが良いのか分かりませんでしたあせあせ(飛び散る汗)あとでこのCD の写真も出しますね。
【3月31日追記】写真出しました。
shosno4.jpg

しかーーーーし、このラトルさんの演奏で聴きますと、あら不思議exclamation×2私の頭の中には、
「稀代のサーカスのスターが、自らを嫉妬する手品師の罠に陥って、半身不随の大けがをする→→その後、手品師の興行は成功するが、スターの芸を愛する観客の声援の後押しで→→スターはカムバックを行うが、彼を愛する若い娘が→→
   「彼が興行に出たら、私一人のものにしておけないわたらーっ(汗)
と、彼の誘拐を試みる→→スターは、一瞬、これほどまでに自分を愛してくれる女性となら、スターなんて辞めて普通の市民になってもいいかな、と思うが、この女性の隠された一面をかいまみてしまい、狂乱して………!!!!

ってな、物語が立体的に浮かんで参りました。

  って、それって深良マユミの職業病では???という突っ込みはしないでね。

つまり、この曲って、派手で豪快、そしてスケールが大きいが、その大掛かりさ故に、皮肉さと運命の転落がいやが上にも際立つ…という、凝った仕掛けのしてある音楽なのですわ。
物理的にも規模が大きく、20の木管楽器、17の金管楽器、さらには大編成の打楽器と弦楽器を必要とし、チェレスタとハープ2台も加わっております。

私はこの第1楽章の、16分59秒の当たりが好きです。ショスタコならではの鮮やかな、悲劇的な旋律が素晴らしい。

なんというか、この楽曲は
平和→転落→上昇→幸福→悲哀→開き直り
   この循環を恐ろしく豪快に、しかし滑稽に描いた絵巻のような気がいたします。

ゲルギエフちゃんの指揮するほうは、ラトルの後で聴くと、ちょっと大仰の度合いが過ぎてどうかな? と感じます。重低音金管と、打楽器を強調しているために、威圧感と攻撃性とが前面に出ているのです。
ラトル指揮の方が、全体の音量を抑えめにしている(というか、遠くから響くようにマスタリングされている)ため、すっきりと嫌味のない音に仕上がっている。

ただ、金管楽器の凄みはさすがゲルギエフ。怪物の足音のような音響に心を奪われたい方は、ゲルギエフ指揮のほうをどうぞ。

そうそう、ショスタコファンなら、この4番の初演が、誰の指揮によってなされたかご存知ですよね…
キリル・コンドラシンいや〜〜〜ハートたち(複数ハート)私、彼も大好きなのです。

道化師~ロシア管弦楽名演集

道化師~ロシア管弦楽名演集

  • アーティスト: コンドラシン(キリル),カバレフスキー,チャイコフスキー,リムスキー=コルサコフ,ハチャトゥリャン,RCAビクター交響楽団,シュムスキー(オスカー)
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2007/11/07
  • メディア: CD




このCD が欲しいと思いつつ忘れておりました(をい)。
コンドラシンにはもっと長生きしてほしかったですたらーっ(汗)
ベルリンの壁が壊れるのを観たら、なんとおっしゃったでしょうね。コンドラシン。

って、そんな事を書いていたら、このようなサイトを見つけてしまった!
http://www.geocities.jp/exist2ok/kondrashin.html

全てのロシア・ソヴィエト音楽ファンが大喜びのページだわぴかぴか(新しい)

次にショスタコーヴィチを取り上げる時は、コンドラシン指揮の13番と、ゲルギエフ指揮の13番の比較かな???
13番大好きなんですよ。まあ、私だったらショスタコすべて好きなんですがね。だから貼ってしまうぞ。



このバス歌手さんはお若いのにがんばってますねひらめき演奏に負けてないのが立派です。
ゲルギエフにがんがん駄目だしされたのでしょうか。「これでプロムの舞台が務まると思うか!!?」なんて…
ああ、なんだか私、文章がとまらなくなりつつあるのでこの辺でストップね♪
今夜はキリル・コンドラシンとウォッカを飲む夢を観ながらお休みね。

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「デジぱれ」ブランド名 深良マユミ

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posted by 深良マユミ at 22:56| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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