2010年07月13日

たま「ひるね」

実のところ、このバンドのことはあまりよく存じません。「三宅裕司のイカすバンド天国」は、確かに見ていましたけれど、彼らの出演していた回は、全く。

というか、彼らよりも好きなバンドは、これですよ。「人間椅子」

人間失格

人間失格

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: トライエム
  • 発売日: 1998/07/23
  • メディア: CD




唱う楽曲が「あやかしの鼓」←夢野久作のデビュー作ですハートたち(複数ハート)
「悪魔の手毬歌」←横溝正史の代表作です揺れるハート  そしてバンド名は江戸川乱歩むかっ(怒り)いや、メンバーと「新青年」について朝まで語りたいです!

ってお題に戻らなくてはあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)お題は「ひるね」なのです。

ひるね

ひるね

  • アーティスト: たま,石川浩司,滝本晃司,柳原幼一郎,知久寿焼
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 1991/01/21
  • メディア: CD




「ひるね」は、彼らのセカンドアルバム。TVドラマ「浮浪雲(はぐれぐも)」のテーマソングに使用された「夕暮れ時のさびしさに」が収録されておりまして、私はこの曲が非常に好きだったので、ファーストアルバムを買わずに、こちらを買ったのです。

しかし奇妙なことに、買ったことに満足してオーディオにいれることなくウン年(ウソみたいですが事実です)。何年過ぎたんだよ?!?1991年発売ですよ、このCD(驚)
なんでこのCDを、聴かなかったのでしょう? 私。

それは、この日、この時に、皆様に対して、とうとうと持論を語りまくるため…なんてねキスマーク 

…私はこのアルバムを聴いて、「たま」というバンドは、さびしい曲を作っているというより、人間であることって、なんて不本意なんだろう!そんな曲を次々に作ってしまうバンドだと、つくづく感じてしまって、よくもこんな厭世的なバンドが売れたなあ、という気さえします。
彼らの曲世界は、現実の生活を拒否し、一見幻想的な世界をつくっておりますが、その幻想が「世界の中で、生きているのは、ぼくひとり」というかなり寂寥感をただよわすものです。

寂寥感というより、絶望と言う方が近いでしょうかね。たとえば、「さよなら人類」なんて、結構希望のない歌のような気がしますわ。



「さよなら人類」はまだ、アップテンポで明るい調だから良いけれど…他の曲だと…


「くるおしい 草むらの
 物置の机の上に
 飾ったね  ながめたね
 あかいりぼんに あかいすかあとのきみを
 飾ったね ながめたね
 飾ったね ながめたね」  (「かなしいずぼん」より抜粋)

という、なかなか恐ろしい歌詞を平気で唱ってくれています。

一体「ぼく」は「きみ」をどうしたいのか??!  私は、これは、「きみ」を昆虫みたいにピンで留めて箱に入れてコレクションしたい、という歌だと解釈しましたが、皆様はどうでしょう?

かくのごとく、「たま」というのは、厭世的で、人間であることの不本意に満ちあふれた歌詞を、単にそのまま表すのではなく、幼い少年が見た世界の諸相として描写すると言う、ひねりまくったバンドなのです。

「ひるね」のしょっぱなの楽曲「牛小屋」は、昼まで牛小屋で眠り続けている男の子の曲。いうまでもなく、アルバムタイトルの元なのでしょうが、「いつまでも牛小屋で〜牛になるまで牛小屋で〜♪」って、早くも人間を捨てている、たまの皆様(爆)さすがです。

2曲めが、深良のお気に入り「夕暮れ時のさびしさに」で、「夕暮れ時のさびしさには 牛乳がよく似合います」 なぜ、さびしいと「牛乳」なのか。それは、もはや子供ではなくなった「ぼく」に子供だった頃の甘い過去をもたらしてくれるから、なのですが…

でも、子供だったころの日々も、案外それほど幸せではなくて。



飼っていた猫の死。自分はのうのうと生きている。この落差。

「たま」の音楽の根底には、「生と死」を恐怖しながらも「しょせんはそんなもの」と突き放し、「さびしい」と思いながらも、「さびしい自分」を冷たい目で見ている姿勢があります。

そして、そんな姿勢の自分をいやだなあ〜、どうしようもないな〜、と思っていて、それが、そこはかとなく漂う「人間であることの不本意」(笑)の正体なのです。
なんというひねくれたバンドなのでしょう(註:褒め言葉です)。

加えて「たま」は、その複雑な「不本意」をアカデミックに表したりせず、まるで子供の落書きのようなCD ジャケットや、あの、石川浩司さんの「山下清」ふうのルックス(笑)、そしてレコーダーや、生の楽器を多用するというアレンジの音作りをしました。一見ノスタルジックな、ほのぼのした音楽。だが、一皮むくと…

ほのぼのと人間的な明るい音に載せて、メンバーはぞっとするほど恐ろしい詩や現実離れしたシュールレアルな詩を明るく唱う。

多分、「たま」が人気を博したのは、さびしさとか、厭世観というものが、あの当時(彼らの人気絶頂の時代は、バブル期でした)現実世界では「過去のもの」だったからかもしれない。

あの頃の大人の日本人は、妙に生き甲斐に溢れていて、元気はつらつでしたものね(苦笑)

だから、当時の日本人は、逆に、彼らの提示する「さびしさ」「人間であることの不本意」にある種の美しさと甘さとを感じたのかもしれません。
でも、多分それはわたしのたわごとでしょう。なぜなら「たま」はバブルがはじけてもしっかりと活動してましたから〜。2003年まで!http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE_%28%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89%29#.E3.82.AA.E3.83.AA.E3.82.B8.E3.83.8A.E3.83.AB.E3.82.A2.E3.83.AB.E3.83.90.E3.83.A0

また、来年には「たま」の映画が封切られるのですって!!あらら。
http://www.tamanoeiga.com/

で、ソロになったメンバーのウェブサイトもチェックしたのですが、本当に精力的にライブをされていて、すごいな〜グッド(上向き矢印)と感心しました。知久さんなんて、7月17、18、20日とライブだよ〜。
http://www.officek.jp/chiku/

音楽を作ることに関しては、厭世的どころか、精力的ですのね音楽
それでこそ、真のミュージシャンだと思うの。



深良マユミ作品はここで買えます!
http://mayumifukara.wook.jp/
http://forkn.jp/user/mayumifukara/books
【7月14日追記】
CD の中に入っていた「初回限定 特製ステッカー」の写真もご覧下さいませぴかぴか(新しい)

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タグ:たま
posted by 深良マユミ at 20:45| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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