2011年02月10日

Prince「Sign o the times」

seesaa ブログの皆様、深良マユミですぴかぴか(新しい)やっと戻って参りましたひらめき

ブランクを作ってしまいまして、申し訳ありませんでしたあせあせ(飛び散る汗)
お題はこれです。prince1.jpg
Sign o the times
私が所持しているのはアメリカ発売のもの。コピーライトマーク1987 Warner Bros.Record Inc.for the US Printed in USA と記載されています。発売してすぐには買えなくて、「Batman」サウンドトラックが出た時に一緒に買った記憶があります。

Sign O the Times [Import, From US] / Prince (CD...

いや、どこから聴いても「Prince印」としか言いようのない楽曲ぞろい。中でも「Housequake」がぶっ飛んでいます。叩き付けるビートと、エレクトリックな鍵盤の悲鳴、鞭のように絡まりつくサクソフォンの音、聴衆をあおるくせに、自分は全然冷め切っている殿下のヴォーカル(笑)。この冷めている自意識で、熱に浮かされたような音楽をなぜ作れるのか? ともかく、ぶっとんだポップミュージックなのです。

「Housequake! you gotta rock this mother!」 とただ叫んでいる単純さがたまらない。単純と言えば、このアルバムの楽曲全てが、シンプルで覚えやすく、改めて殿下の図抜けた作曲能力を思い知ります。
また、アルバムの曲の構成にも技巧を凝らした痕跡があります。1曲めの「Sign o the times」では、殿下のヴォーカルはちょっと囁き系で、次の「Play in the sunshine」から、躍動する感じで、それこそ車でドライブの感覚で(笑)「Housequake」に入ったら、さあ〜!アドレナリン出すか!!!ってなかんじで聴衆が踊り狂うことを、ちゃんと計算した曲調を出してくれる。
で、4曲目の「The ballad of Dorothy Parker」でいったん静まって、再び「It」でアドレナリンを出すと言う展開です。そういえばこの「It」も名曲なのですわ。

この、べちゃっとした泥に靴を叩き付けるようなドラムズの音と、耳障りなシンセサイザーが、ダークな世界に聴く者を誘うのですよ。繰りかえされるPrince の歌声は、鶏が絞め殺される時のうめきの如く、悲劇的な彩りを加える。まるで黒魔術の世界観といった音楽で、

「I think about it baby all the time,all right
It feels so good it must be a crime,all right
I wanna do it baby every day,all right
In a bed, on the stairs anywhere, all right」

このような歌詞が、まったくもって、深遠な無間地獄の描写に聞こえてしまうのだからオソロシイ。

生々しいシンプルなリズムに、誰も考えつかないような旋律を載せてアレンジ(演出)をほどこし、なおかつ、それを楽器で表現することも、自らの肉体を楽器にすることもできてしまうのが、Princeの天才たる所以だと思う。おそらくこの人は、曲を完成させるための迷いはないけれど、アレンジは、いつも熟慮を重ねているのではないだろうか?
あふれてくるアイディアが多すぎて、どんなプランを選ぶか迷っているんでは、と言う気がいたします(羨ましいハナシだあせあせ(飛び散る汗)

まだまだ魅惑の曲がありまして「U got the look」もその1つです。色とりどりのパーカッションの音に萌えます(爆笑)やんちゃに唱っている殿下のヴォーカルと、Sheena Eastonのあんまり感情のないヴォーカルが、こんなに綺麗なコントラストをつくるとは。いいなあ、Sheena Easton。私も殿下と唱いたい。
「Strange relationship」も、殿下らしい旋律と楽器の使い方。タンバリンの入り方、チャイムのアクセントの快楽に、またもやうっとりとしてしまいますよ。

こんな風に書いていると、いつまでたっても記事が終わらないので(苦笑)このアルバムの最終楽曲「Adore」を聴いて、私は、殿下がこのアルバムで一貫して取り上げているの「何か」がひらめきました(ひらめいた…ような 笑)
「Until the end of time I'll be there for U
U own my heart and mind I truly adore U
If God oneday struck me blind, Your beauty I'd still see」

オープニングの「Sign o the time」と「Adore」の「End of time」がちゃんと呼応しているのですね。
これに気がついた時には、ちょっと説明の難しい感慨にふけりましたね。なんというか
音楽とは「時間芸術」であって、時間の経過で変化を伴います。1枚のアルバムを聴くとは
「時間が刻々と流れる」ことで、その「瞬間」が積み重なって「時間経過」になる。

1枚のアルバムを買って、まだそれを聴いてない自分と、最後の曲までも陶酔して味わい尽くした自分は、(比喩的に言えば)別の人間になっている。
「時間経過」という別世界の洗礼を受けたから。
これって実は、とても不思議で面白いことではないだろうか。

Princeほどの人だったら、そこに、哲学的なテーゼを感じないはずがないと思います。
やっぱり殿下は、extraordenary な人ですわ^^

★Prince について書いた過去記事はこちらです!!
http://mayumifukaratamamo.seesaa.net/article/137495151.html

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posted by 深良マユミ at 19:10| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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